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曖昧me妹001 コンクラ(ー)ベ01

[ 曖昧me妹]

2012.03.31

「妹よ、どいてはくれぬか?」 俺は鎮座して動かない彼女にそう言った。「イヤです、兄さん」 答えはにべもなかった。 この押し問答はすでに十回目を数えていた。 いろいろと我慢の限界だった。「妹よ、このままでは兄の威厳が保てなくなるのだが」「平気です。兄さんは兄さんですから。その事実に変わりはありません」「うれしいことを言ってくれるじゃないか。しかし、この状況の打開にはなにも貢献してないからな?」 始ま...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ014 精霊アリシエル

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.27

「いいなぁ……」 ユウはカエデの手に握られた一振りの刀を見てそう呟く。 カエデがそれを受け取ったのはつい先ほどのこと。「なら、ユウちゃんもなにか依頼をなさってはいかがですか?」「そうは言っても……別に武器が欲しいわけじゃないし……でも、あたしにもなにか作ってほしいな」 カエデの提案にも少し心惹かれたが、よく考えるとこれといって欲しいものが考え付かない。「服、とかどうです? 魔法使いによっては、魔法陣を織...全文を読む

鮮華伝005 湯あみの帰りに

[ 鮮華伝]

2012.03.25

 白扇は汗と土で汚れた体を湯あみで綺麗にしようと思ったが、如何せん、この宿屋の個室にそのような設備は備え付けられていない。 とすれば、共用の場所を使う以外にないのだが、「駕刻、いるか?」「む? 兄者、どうかしたのか?」 鉾の手入れをしていたらしい彼はすぐに隣の部屋から顔を覗かせる。 この宿屋は隣室との間に扉があり、頼めば行き来できるようになっていて、主に頼んでそうしてもらった。反対側の部屋には鈴が...全文を読む

君に想いを、剣に誓いを。(第一部)005 『昼食、それから……』

[ 君に想いを、剣に誓いを。(第一部)]

2012.03.24

「ここだな。ああ、もう結構並んでる」 雅が代表で記名を済ませ、四人は順番を待つ。 店名は『ぱれっと』。カフェ風の洋食店らしい。「ここっていつも順番待ちよね……」「そうなのか?」「まあ、ご飯時は絶対に待たされますし、相席になる場合も多いですよ。大人数向けに大きな席を多く用意しているためらしいですけど」「へえ……」「でも、混んでるだけあって、味は保証できるな。なにを頼んでも正解だぜ?」「それは楽しみだな」...全文を読む

鮮華伝004 李川への帰還と企み

[ 鮮華伝]

2012.03.21

 李川にたどり着いたのは翌日の夕刻だった。幸い、食あたりにもならず、夜盗の類と遭遇することもなく、道行は安泰なものだった。 ただ、不平を挙げさせてもらうと、錬清の他を顧みぬ傍若無人な振る舞いに鮮華が振り回されたことだろう。 具体的に言うと、錬清は休息を取るために馬を止めるたびに誰かしらに切りかかろうとするのだ。油断も隙もあったものではなく、鮮華の者は休息を怖がる羽目になった。 李川では何事もなかっ...全文を読む

鮮華伝003 錬清という男

[ 鮮華伝]

2012.03.21

 錬清は思わず笑みが浮かぶのが止められなかった。 歯ごたえのありそうな敵。それ以上のご馳走はない。 だから、手にした剣を振るい、その『味』を確かめる。 敵の名は知っている。治尚駕刻。鮮華の誇る武芸者で、いまや彼なしでは彼らを語れない程の存在。下手をすれば、盟主である白扇以上に崇められている存在だ。「ははっ!」 切り込んだ黒の刃、『悪食』(あくじき)の一撃を駕刻は矛の柄で受け流し、返す一撃を首筋に打...全文を読む

鮮華伝002 邂逅

[ 鮮華伝]

2012.03.21

 清香(せいか)帝国の帝都より離れた中規模の邑、李川(りせん)にはいつになく多くの人が集まっていた。 馬を駆り、武装した屈強な男の姿が多く、邑に住む民は不安がったが、彼らの掲げる旗の印を目にするや、態度は目に見えて安堵の色を強くした。 そんな屈強な男たちの一団は馬を厩に預け、とある人物の下へと集まっていく。 その中心となっている拵えの良い軽装の甲冑に身を包んだ人物は男たちがあらかた集まったのを確認...全文を読む

鮮華伝001 プロローグ

[ 鮮華伝]

2012.03.21

「どうか間に合ってくれ」 一群となって馬を駆るその先頭で、軽装ながらも拵えの良い甲冑に身を包んだ者が呟く。 その言葉は雷鳴のような馬蹄の轟きに掻き消されたが、その思いは誰もが共有しているのだろう。鎧や武器に統一性はないが、その表情は一様に焦りの色が濃い。 先頭をひた走る横に、一人の偉丈夫が巧みに馬を操って並ぶ。「兄者、あまり無理をなさらぬ方が」 背には長大な矛を背負い、纏った鎧には無数の傷が残るそ...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ013 試し斬り

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.20

 カロンは魔法剣のほとんどを仕上げ、爆睡してから更に数日後、工房で自分の仕事を満足げに見つめていた。 柄や鞘も含めてすべてを作り上げ、そして、満足いく砥ぎ上がり。 白鞘から抜き出せば、刃紋の形も美しい白刃が工房のそう強くはない明りを受けて鋭利に煌めく。 実をいうと刃紋の形は古代魔法の魔法陣を利用した特殊なものだ。さすがに、桜花刀独自の反りは切れ味を重視したもので、魔法的な意味は持たせていないが、そ...全文を読む

君に想いを、剣に誓いを。(第一部)004 『買い物』

[ 君に想いを、剣に誓いを。(第一部)]

2012.03.20

 祐樹は辟易していた。 見回しても人、人、人。いや、ペットでもない限り人であることは確かなのだが、「多すぎだろ……」 そうぼやいてしまうほど、そこは人で溢れかえっていた。 鈴音島最大の大型商業施設、アクアモール。出資は祐樹たちが通う私立銀嶺学園も経営している《ルナ》という企業グループだ。代表取締役は御堂茜。暇なのかどうかは知らないが、学園長も兼任している。 アクアモールは服飾に力を入れており、という...全文を読む

君に想いを、剣に誓いを。(第一部)003 『生徒会』

[ 君に想いを、剣に誓いを。(第一部)]

2012.03.19

 特に何事もなく授業は終わり、放課後になり、祐樹と霧香は生徒会室に向かった。「さて、今日も仕事仕事ッ!」 霧香が張り切っているのは何時ものことだ。 常任の委員会が存在しないこの学園では、生徒会も部活動として動いている。なので、他の学校のように大々的に生徒会選挙のようなものは行われず、生徒会執行部に入部した人の中で内々に決められる。とは言え、全部活動に対する介入権を持つ生徒会のトップとなれば、当然発...全文を読む

君に想いを、剣に誓いを。(第一部)002 『日常』

[ 君に想いを、剣に誓いを。(第一部)]

2012.03.19

 新城祐樹は目覚ましの音で目を覚ました。時刻を見ると六時ちょっと過ぎ。冷房をつけずに寝たため、部屋の中は蒸し暑い。せめて窓を開けて寝るべきだった。 今さら後悔していても始まらないので、ベッドから立ち上がり、寝ている間に蹴飛ばして落としていたタオルケットを畳んでベッドの上に置き、窓を開けた。夏の陽は早く、6時過ぎの現在でもすっかりとその姿を覗かせている。「いい天気だな」 呟く通り、空は晴れ渡っており...全文を読む

君に想いを、剣に誓いを。(第一部)001 プロローグ『前世』

[ 君に想いを、剣に誓いを。(第一部)]

2012.03.19

《紅き残酷な救い》 視界の遥か先に城壁を望む位置にその青年は立っていた。黒髪に金色の瞳。そして、鮮やかな紅の鎧を纏った青年だ。顔立ちは整っており、その異色の双眸は城壁の手前に陣取る軍勢を鋭く見据えていた。その数およそ三万。 その青年の背後にはおよそ銀の甲冑に身を包んだ完全武装の騎兵三千が控えている。そして、青年の横には一人の女性が立っている。濃紫の髪に銀色の髪。着ている服は銀の胸鎧と籠手という軽装...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ012 魔法剣と登録(アドノータ)

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.17

 そろり―― ユウは足音を忍ばせて階段の下から上階を見上げる。カロンはよほど疲れているのか、こちらの気配に気づいた様子もなく、ふらふらとした足取りで自室へと向かったようだ。 ベッドの軋む音と扉が閉まる音を確認した後、ユウは再び忍び足で工房へと向かう。 扉を開けると、まだこもっている凄まじい熱気が吹き付け、一気に汗腺から汗が噴き出した。「暑いなぁ……」 汗で張り付く服を気持ち悪く思いながら、ユウは工房へ...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ011 魔法剣の作成

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 カロンは工房で作業を開始した。リックやユウには立ち入りを禁じ、カエデのための刀を作る。 炉に熱を持った石炭をくべ、鞴(ふいご)で空気を送る。石炭にあった種火が空気を得て強く熱され、石炭を赤く染める。それを目的の温度になるまで繰り返す。 その作業が終わったころには工房の温度はこれ以上ないくらいまで上がり、中にいたカロンの額に汗がにじむ。 しばらく炉の様子を確かめ、火勢が弱まることがないのを確認する...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ010 ユウとカエデ

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 ユウは学院の敷地を放浪していた。 正直言ってやることがない。が、かと言ってつまらないわけでもない。 カロンにもらった精霊石の入ったペンダントを大事に首からかけ、そのペンダントヘッドを握り締める。 そうして、石の存在を意識しながら見る景色はとても幻想的だ。淡く色付いた靄のようなものが立ち込め、世界を綺麗に彩る。 だが、不満が残らない訳ではない。なんといっても、カロンはユウに魔法の使い方を教えてくれ...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ009 暗号とカロンの想い 

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 カロンは工房の机に向かうと、小さな黒板と白墨を用意して渡された紙の内容を『正しく』書き直す。 ランは古代語の暗号などと言ったが、全くそんなことはない。解き方と対応表さえあれば誰にでも解けるような代物だ。なにせ、ランが考え付き、二人で秘密のやり取りをするときに使おうと言って教えられたものだ。この暗号が使われていると判断する基準は最初の一文だ。この文章そのものに意味はなく、ただ暗号を使っていることを...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ008 ランとシリル、そして依頼

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 翌朝、カロンは工房の扉を開け、思わずため息をついた。 元々の家にあったものを急きょ運び込んだだけだったので、片付いていないのは当然だったが、それ以上に酷い。 積んであった山の一つは雪崩を起こし、箱の中身を見事なまでにばら撒いている。 可能性があるとすればリックかユウだが、おそらくはリックだろう。なにせ、カエデを誘ったのがリックだったという話だ。例の球体を探そうとして、山を崩してしまったのだろう。...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ007 リックの料理

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 学園の工房兼住居に戻ると、リックが夕食の準備をしていた。「学園の仕事の方はいいのか?」「オレの場合、名目上って感じだからな。新学期入っても、仕事があるのか怪しいぐらいだぜ?」「暇だったら、月乃のところでも行けば仕事貰えるだろ」「おいおい。あいつにこき使われろってか?」「それもいいんじゃないか?」 適当に返すと、リックは本気で嫌そうな顔をしていた。「何でそんなに嫌そうなんだ? 十分に美人の範疇だろ...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ006 フォルの依頼

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 カロンは先日のカエデの言葉に従い、学園の外にあるフォルの工房を訪れていた。 最初こそ警戒心を持って相対していたものだが、とある理由からいたく親近感の湧いた人物だ。 彼の工房はグランベル市の北側に位置する。そこには彼のだけでなく、多数の工房が存在している。それらの多くは宝飾品や織物を作成する工房だが、市場にほど近い位置には、食品の加工場もある。 カロンは市街を北へと向かいながら、道行く人々の視線を...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ005 魔法の封印球

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 カロンはまだツキノ達と話していくと言ったので、ユウは一人来た道を戻る。まだ時間は十分にあったので、友人を探そうと心当たりの場所を見て回った。しかし、結局見つからず、寮として割り振られた一軒家に戻ることにした。 この一軒家は通常の寮とは別に学院側が用意したもので、どちらかというと、ユウではなくカロンのためのものだ。というのも、議長がカロンの入学に便宜を図ったためであり、この寮もその一環なのだ。ただ...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ004 媒介と精霊石

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 少し静かになった詰所。他には人がいないようで、ユウたちがお茶を飲む音以外、時折外から鳥の声が聞こえてくるくらいだ。「さて、本題に入ろうか」 唐突に、ツキノがにっこり笑ってそう言った。何を突然、と思ってユウが彼女の顔をまじまじと見る。「ん? なんだ、ユウ?」 実に楽しそうに笑う人だ。「いえ、あれで用は終わりなのかと思ってたから」「そうではなかったらしいな」 完全に諦めた口調でカロンが同意すると、ツ...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ003 魔法武技(アルティアム)

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 思えば、あの出会いはセシリアという魔法使い、正式には魔導師によって仕組まれていた出会いであった訳だが、ユウは彼の弟子になったことを後悔していない。それどころか、カロンは見ず知らずのユウに対して随分と親切にしてくれたように思う。師匠として魔法の勉強を見てくれたのはもとより、衣食住のすべてを惜しげもなく提供してくれた。生活水準としては、故郷の港町にいた頃よりも格段に上がっているだろう。そのせいで、若...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ002 出会い

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 法歴一四九二年六月。ユウはグランベルの堅固な城門をくぐった。 ユウは内側から城壁を見上げ、そこに施された魔法陣を凝視するが、知識のない彼女には難解な図形と文字の固まりにしか見えない。それを残念に思いつつ、しかし、希望に満ちた瞳で魔法陣を目に焼き付け、その場を後にした。 ユウの格好は基本的には茶色のマントに革のブーツという、いたって普通の旅装。だが、彼女が背負う荷物は観光旅行にしては多く、鞄がパン...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ001 ユウとカロン

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.15

 ユウこと、ユーロシア・アルコットは前を歩く黒衣の青年、カロン・F・イルナリスの背中を追う。歩く動きに合わせて緩く波打つ明るい栗色の髪を飾る青いリボンが風に踊り、どこか楽しげだ。そう思わせるのはそれだけでなく、澄んだ空のような蒼の瞳は期待に輝いている。「ねえ、カロン」 前を歩く恩人でもある青年に声を掛けると、彼は振り返らぬまま、「何だ?」 と、憮然とした声で答える。 ユウは少し早足で彼の横に並び、...全文を読む

グランベル魔法街へようこそ000 襲い来たりし者

[ グランベル魔法街へようこそ]

2012.03.14

“――四元素が一つ、土より生まれし巌(いわお)の巨塊(きょかい)、高天より降り来たりて、気高き者を地に臥せよ” 濃紫の髪を持つ少年の淀みない詠唱。右手に嵌めた指環から溢れ出た光は宙に複雑な魔法陣を描き出す。 少年は満身創痍だった。左腕はおかしな方向に折れ曲がり、体の各所に裂傷や打撲、火傷がある。 少年と相対しているのは赤、黄、青、緑の二対四色の瞳を持つ巨大な竜。黒い鎧のような鱗を纏い、二本の脚で地を踏...全文を読む

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プロフィール

ラナフェリア(栗栖紗那)

Author:ラナフェリア(栗栖紗那)
趣味で物書きやってる学生。

普段はぐだぐだとくだらないことを考え、よく妄想の世界で遊んでいる。
基本的に脳みそお花畑な人間。

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